チュードル・クロノタイム

クロノグラフといえばロレックスでは「デイトナ」だが、クロノタイムはデイトナとは異なる点が多い。日付け表示付きで、インダイヤルの配置が異なる。また、回転ベゼル、プラスチックベゼル、ステンレスベゼルの3種類のベゼルが存在するのが特徴だ。

初期のタイプは「2つ目」と呼ばれる。ロレックスと比べ、カジュアルな雰囲気を持つモデルが多い。とくにアンティークは、最近のデイトナの人気に刺激され、改めてその良さが見直されつつある。

チュードル・
オイスターデイト

「クロノタイム」の前のクロノグラフ・モデル。ロレックスにはないカラーリングが魅力だ。

チュードル・
クロノタイム

現行モデルと同じ3つ目になったクロノタイム。タキメーター目盛り入りの黒のプラスチックベゼルを装備。

チュードル・
クロノタイム

ステンレスに直接タキメーター目盛りが刻まれたタイプ。年代が新しくなるに連れ、ケースが若干異なる。

ロレックス・
デイトナ

インダイヤルに、スモールセコンド、30分積算計、12時間積算計を持つクロノグラフ。


 

クロノグラフのムーブメントとして、手巻きと自動巻きのどちらが適しているか?これはよく議論されることであるが、クロノグラフの重厚感が好きならば、自動巻きをお薦めする。ケースの厚みが、手巻きと比べ2mm弱厚く、腕に付けた感触もズシリと重い。ただ、手巻きの方が、若干耐久性には分があるようだ。

 

チュードル・クロノタイムの系譜

1970年代 Ref.7159
クロノタイムの前身に当たるモデル。インダイヤルは2つ目で、色使いが特徴的。3時位置にある45分積算計、6時位置のサイクロップレンズ付きデイト表示は独自のものだ。
ムーブメント:Cal.バルジュー234
1980年代 Ref.9421
通称「モンテカルロ」と呼ばれる。12、6、9時位置のインダイヤルと、3時位置の拡大レンズ付きデイト表示がこの時期に定まる。
Ref.94300
現行モデルと共通のフォルムとなる。タキメーターの目盛りは500まで表示。
1990年代 Ref.79170
双方向回転ベゼル採用モデル。
Ref.79180
ステンレスベゼル。タキメーターの目盛りは500まで表示。インダイヤルのギョシェ仕上げも踏襲。
2000年代 Ref.79280
タイガーウッズモデル。このモデル以降、全箇所のロゴマークが盾となる。リューズガードも変化。5連ブレスを採用。オイスターケースを採用しながら、その表記は消えた。
ムーブメント:Cal.バルジュー7750